テンダのDX

COLUMN

中小企業がDXに取り組むときに知っておきたい3つのポイント

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、企業がデジタル技術を活用してビジネス変革するイノベーティブな取り組みです。これからDXに取り組もうというときに知っておきたい3つのポイントをお伝えします。

中小企業がDXに取り組む意義

DX(デジタルトランスフォーメーション)は、企業がデジタル技術を活用してビジネスプロセスや顧客体験を変革させ、ビジネスに新たな価値を創造する取り組みです。大手企業が率先して取り組んでいますが、中小企業においても競争力を維持・向上させるためにDXへの取り組みが急務となっています。働き方改革なども求められる中で、DXに関して抑えておきたいポイントを3点ご紹介します。

DXやIT技術の基礎知識を身につける


DX(デジタルトランスフォーメーション)に成功をさせるためには、まずデジタル技術やその活用方法に関する基本的な知識をしっかりと身につけることが前提となります。現在、デジタル技術の知識は書籍やセミナーだけでなく、オンラインからも得ることが可能です。特に、YouTubeの解説動画や、専門家が教えるオンライン学習サイトを活用することで、自分のペースで深く学ぶことができるのが魅力です。

他には、異なる業種や異なる規模の先進企業がDXにおいてどのような戦略や実践を展開しているのかを知ることも大変有益です。これにより、外部の成功事例や失敗例を参考にしながら、自社のビジネスモデルや文化に合わせた最適なDX戦略を計画・実行することが可能となります。具体的には、経済産業省が選定する『デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX銘柄)』の情報をチェックして各社の動向を知ることが重要です。

DXを推進するための経営陣の協力が欠かせないワケ

DXを効果的に進めるためには、経営陣の深い理解と強いバックアップが欠かせません。経営トップがDXの意義や目的を深く捉え、その方向性や戦略を社内全体に明確に伝えることで、従業員一人ひとりのモチベーションの向上や業務の効率化に寄与します。

特に、ビジネスモデルの大きな転換点や方向転換を伴う場合、経営陣の意思決定が極めて重要となります。経営陣の積極的な関与により、必要な予算の確保や適切な人材の配置、その他の経営資源を迅速かつ適切に配分することが可能となります。これがDXの成功を後押しする鍵となってくるでしょう。

短期的に効果が見込めるDXとは

検討事項は多々ありますが、すぐにでも始められるものが知りたい場合もあるでしょう。短期的に効果が見込めるDXの取り組みとして、以下のようなものが挙げられます。

  • RPA(Robotic Process Automation)の導入
    決まったパソコン作業がある場合はRPAによる自動化が有効です。労働コストの削減や業務効率の向上が期待できます。
  • クラウドサービスの活用
    GoogleDriveやMicrosoft 365など、クラウド上でデータ管理することで、インフラ整備費用の削減ができるほか、データ活用・共有が容易になります。
  • オンラインコラボレーションツールの活用
    社内や社外のコミュニケーションが円滑に行えることで、チームの生産性が向上します。チャットや課題管理など目的に応じて適切なツールは変わりますが、例えばMicrosoft TeamsやSlack、Backlogなどがあげられます。
  • データ分析による意思決定の効率化
    事業戦略や業務改善をデータベースで行うことで、より的確な判断が可能となります。
  • 紙データのデジタル化
    紙の伝票などアナログ管理のものが多い場合、スキャン専用機やAI OCRを活用した効率的なデジタル化の仕組みを導入することも必要です。たとえばワンストップDXソリューションなどを導入するとワンストップで取り込みからデータ化までが簡単に実現可能です。

まとめ

DXに取り組む際には、基礎知識の習得や経営陣との連携が重要です。また、短期的な効果が見込める取り組みを行うことで、DX推進の成果を早期に実感できるでしょう。定期的に取り組みの状況や進捗を評価し、常に適切な戦略や方針を見直すことが成功への鍵となります。