COLUMN
Dify.AIで業務効率化を実現!社内活用事例の紹介
テンダでは、Azure上にDify.AIの環境を構築し段階的に社内活用に取り組んでいます。Difyは簡単にAIアプリが作成できるLLMアプリ開発プラットフォームです。活用の一例として、マーケティング活動での活用例をご紹介します。
Dify.AIとは?
Dify.AIは、チャットボットやコンテンツ生成ツールなど、多様なAIアプリケーションをノーコードで開発できるLLM(大規模言語モデル)アプリ開発プラットフォームです。ChatGPT、Claude、Geminiなど複数のLLMを組み合わせた開発が容易で、社内のナレッジを読み込ませた回答を生成することも可能です。
ウェブ画面で処理フローを構築可能なため、簡単なツールであれば最短数分で構築できます。内部的にはGPTなどのAPIを呼び出しているため、ChatGPTを直接契約する場合と異なり、従量課金制で利用可能です。
そのため、利用頻度が少ないユーザーの比率が多いとコスト効率よく利用できる点も大きなメリットです。
実際に、カカクコムが内部向けにDifyを導入し、ChatGPTの全社導入と比較して大きなコストメリットがあることを報告しています。
次からはテンダ社内での一部活用例をご紹介いたします。
社内での活用事例
人事向けインタビュー記事レビューアプリ
当社の公式noteで公開している社員インタビュー原稿のレビューに特化したアプリを開発しました。これまで、人事部門だけでは内部レビューの負担が大きく課題となっていました。
このアプリを活用することで、簡単な誤字や表記のセルフチェックが可能で、効率的な原稿チェックが行えます。ただし、生成AIの対応は完璧ではないため、AIからは修正箇所の指摘に留め、最終的なチェックと修正は人の目で行うようにしています。これにより、品質の高いコンテンツを提供できるようになりました。
今後の展望: この取り組みを発展させ、社内ナレッジに対するAIレビュー機能の実装も検討中です。技術情報の品質向上と共有の効率化が期待できます。
マーケティング用文章生成ツール
マーケティング部向けに文章作成を支援するAIツールを開発しました。
件名案を3つと本文の原稿案を自動で生成します。これにより各種文章の効率向上が見込めます。
ツールを活用することで、一つの文章素材を掲載媒体の特性に合わせて変換・生成することが可能です。
例えば、ニュースリリース文をXのポスト用に要約・変換するといった活用も可能です。
まとめ
Dify.AIを活用することで、ノーコードで多彩なAIアプリケーションを開発し、業務効率化やコンテンツ品質の向上を実現できます。各部門での活用を進めることで、組織全体の生産性向上と競争力強化につなげていきたいと考えています。
自社のDify環境構築やDifyアプリの開発、その他AIアプリの構築にご興味がある方は、お気軽にご相談ください。
参考
Difyの全社活用について、Dify Meetup Tokyo #1で発表しました | Tabelog Tech Blog