ウェブ開発
ビジネス拡大のため、BtoBtoC向けECサイトを新規で開発したい
製造業で人の送迎を外部企業のドライバーに委託している。人の送迎だけでなく物品の配送にも活用することで新規ビジネスに展開できるのではと考えた。BtoBtoC型のECサイトを構築し委託先企業と連携できるようにしたいという課題に対する解決例。
課題
送迎を委託している企業を絡めた通販ビジネスを始めたい
製造業において、工場で働く労働者の一部を派遣社員に頼っており、その送迎は派遣企業のマイクロバスで行っている。送迎という特性上、基本的に朝夕の稼働が主となるが、それ以外の時間帯はドライバーが手すきとなってしまうため別の活用ができないか、といった相談が派遣元企業から上がっていた。
そこで、周囲の工場を巻き込んだBtoBtoC向けのECサイトを構築し、送迎時の移動や空き時間を利用した、新たな通販ビジネスを立ち上げることとした。
以下のことができる独自のECシステムを構築する。
- 周辺企業も巻き込んだオンラインストアを開設。派遣会社単位で登録ができるようにした。
- 派遣会社は労働者にオンラインストアのIDを発行。労働者は専用ストアで商品を購入することができる。自身の勤務先以外の周辺企業の商品も割引価格で購入できるメリットがある。
- 購入情報は送迎ドライバーに連携し、労働者の送迎や空き時間を使って商品の配達を行う。ドライバーの派遣元企業は、販売手数料を受け取ることで配送ドライバーの価値を高めることができる。
補足
BtoBtoC向けECサイトとは何か
BtoBtoC向けは、Business to Business to Consumer サイトの略であり、企業(ビジネス)と企業、企業と消費者(コンシューマ)をつなぐ商流の事を指す。製造企業が卸売業者を通じて小売業者に製品を提供し、小売業者が消費者に販売するという一般的な商品の流れもBtoBtoCと言える。
BtoBtoC向けECサイトでは、派遣会社が中間の商流となり、消費者となる労働者に販売を行う。自社の製品やサービスを販売することができるだけでなく、周辺企業と連携することで新たな価値を提供することが可能。
解決アプローチ
独自のシステム開発とデザインを対応
いわゆるECサイトであるが、商流を考慮する必要があるため既存のCMS(Contents Management System)は採用せず、1から構築を行うスクラッチ開発を採用した。進めるにあたっては、特に以下のような点に重点を置いて検討を進めた。
- システム機能の選定
商品管理、注文管理、在庫管理、顧客対応、決済処理など、サイト運営に必要となる機能を洗い出し、システム開発の要件を明確にする - デザインの最適化
利用者が利用しやすいデザインを実現するために、UIとUX(ユーザーエクスペリエンス)の最適化を行う - 運用・保守の計画
サイトの運用や保守など長期的な計画を立て、サイト運営に必要な人員を確保する
Webシステムの開発というとプログラミング作業が重要なように思いがちになるが、上記のような事前準備や操作性の最適化、適正な運用体制の準備といった周辺環境の整備が、BtoBtoCサイト成功のカギと言える。
期待効果
双方向のメリット享受を実現
この新しいビジネスモデルは、送迎サービスを提供する派遣企業のほか、製造業者、そして労働者すべてにメリットをもたらすこととなる。周辺企業もこのプラットフォームを通じて新しい顧客層を獲得し、製造業者は労働者の満足度を高めることも期待できる。
今回、スクラッチ開発を採用したが、企業のニーズと目的に完全に合わせてシステムを設計できるという点で採用メリットが大きいと言える。
SERVICE / SOLUTION
この課題を解決した
サービス・ソリューションの紹介
AI・RPA
『SIサービス』システム開発・保守
テンダのシステム開発サービスです。お客様のニーズに合わせて業種・目的を問わなず幅広く対応を行ってます。開発だけでなく課題の洗い出しを含む企画サポートや、DXに関連したシステム開発等も請け負っております。
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